公開MCネタ帳(2020.6.19)傘がなくてさびしい
本格的な梅雨空。
先週の土曜、傘を使って乾かすために玄関外にかけておきました。そのままうっかり忘れていたのですが、今日も雨なので傘をさそうかと思ったのに。。。
傘がない。
玄関外にかけたのは気のせいか? 車内を見ても、職場を探しても、やっぱりない。玄関先にかけたのは確かなよう。となると、、、まぁそういうことかもしれない。誰かにとっては私の傘がよっぽど魅力的だったのでしょう。
この傘、お気に入りで大事にしていました。番傘を模した紫地のデザイン、濡れると桜模様が浮かんできます。静岡県の伊豆の国市の道の駅で購入した思い出の一品。傘にしては値段もまぁします。
当時の私はとっても病んでました。仕事も生活も誰かの為に頑張っても頑張っても、何もうまくいかなくて、むしろ頑張るほど「頼んだ覚えはない、存在さえ疎ましい」とまで言われるような不甲斐なさ。まるで「使い捨ての道具みたいだ」と悲嘆してたものです。
そうしたら、日常の「使い捨て」にも自分を重ねるようになってしまい、用が済んだら捨てられる、必要な時だけいいように使われてその後は邪魔にさえされてしまう道具が哀れに感じるようになる。思い返せば、あの時の自分はビニール傘、ボールペンなどを買っては失くしまた買ってを繰り返していたと思います。
「ビニール傘は溜まっていく 使い捨てのスペシャリストだけど」(チャットモンチー「隣の女」より)
それから使い捨ては止めよう、ちょっと値段がはっても良いものを買って、手入れをして長く使おう、とライフスタイルを改めました。それから、長く使うようになった道具は例えば万年筆だったり、革靴だったり、財布だったり。
その一つが、このお気に入りの傘だったのに。
でもこのタイミングでどこかにいってしまったのは、そういうことなんだと思う。また改めて「相棒の傘」を見つけようと思う。
0コメント