公開MCネタ帳(2020.6.23)ブクログ
久しぶりに小説を読んでみた。
原田マハ「たゆたえども沈まず」
題名が美しく買いました。
意味は「どんなときであれ、何度でも、流れに逆らわず、激流に身を委ね、決して沈まず、やがて立ちあがる」ということ。パリの中心部を流れるセーヌ川に浮かぶシテ島、セーヌ川は度々氾濫をおこし、パリを苦しめてきたそうですが、その中で飲み込まれそうになりながらも長い間、沈まずに在り続けたシテ島を表しているそうな。どこか自分のこれまでを重ねるような気もする。
主人公はかの名画家フィンセント・ファン・ゴッホとその弟のテオ、日本人の画商の林忠正と助手の重吉のフィクション。事実に基づいたエピソードを絶妙に重ねたお話です。
写真は撮るけど、いまいち絵画に趣がない私。でも読んでみると、美術館に行ってみようかな~と思えます。
表紙はゴッホの「星月夜」、写真では表現できないことを絵画ではやってのけてしまいます。
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