公開MCネタ帳(2020.8.4)おもひでばなし
学生時代、ある活動で清里のあるペンションに泊まりました。そのペンションの食堂に壮大な音響スピーカーが設置されていて、「スゴイっすね~」とオーナーに話をしたら「何か音楽をかけてみる?」というご提案をいただきました。そしたらその場にいた後輩が「だったらこれを!」と自分の車から持ってきたCDがこちら。
鬼束ちひろ 2ndアルバム「This Armor」
このアルバムの名曲「流星群」を超ハイスペックなスピーカーで聴いた時の臨場感はなんたるや! ただのCD(?)というか、いつも車内や自宅のコンポで聴いていた時とは比べ物にならなくらいの音質で鳥肌がったのが思い出されます。
そして現在、仕事のある取引先で趣味が音響という方がいらっしゃって、設備を拝見しましたらこれまたすごい設備でした。真空管を使った音響設備で、すごい音が流れるのは間違いない。公私混同、甚だしいとは自覚しておりますが、あの学生時代の体験を思い出し、ちょっとだけ持参したCDをかけていただきました。
どうしてもすごい設備で聴きたかったのはこちら。
鬼束ちひろ3rd「Sugar High」
私の中で名盤10選に入る一枚です。真空管設備で聴く音楽、私は耳が良い方ではないけどライブを聴いていると錯覚してしまうくらいの響きは肌で感じられます。
鬼束ちひろさん、人によって好き嫌いがハッキリと出るアーティストだと思います。圧倒的な歌唱力と独自の世界感でありながら、一時期は精神的な不調をきたしていたという噂も聞き、紆余曲折してきたんだろうなということは察せられます。デビュー当時、今にもはち切れてしまいそうな緊張感の漂う顔でステージに裸足で立ち、自分用のモニタースピーカーのそばにマリア像をおいて、祈りを捧げてから歌い始める姿が印象的でした。
私は宗教的な教養があまりないのですが、鬼束さんの描く歌詞の世界感は「あなた」をキリスト教の「主」と置き換えて聴いたりすると、単純に「あなたと私」という関係性が単純に「男性と女性」とではなく、「自分と神様」というように置き換わり全く違った世界を表現しているのでは?…と私は感じています。
そんな鬼束さんの最新の動画をYouTubeで発見しました。
鬼束ちひろ 1st「インソムニア」の収録曲ですね、「眩暈」。20年前の歌唱力そのままに感慨深い。。。
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